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サウジアラビアの基本ガイド
どこにあり、どんな人が暮らしているのか。訪問や仕事の前に知っておきたい基本をまとめました。
SAUDI FIELD GUIDE / 採用・労務
サウジアラビアの労働法制は日本とは大きく異なります。サウダイゼーションというローカル人材の雇用義務も厳格です。隣のUAEと比べてもまだまだ外国人には慣れない制度や慣習も多いので事前の準備も重要です。

サウジの採用計画で、最初に押さえたいのがサウダイゼーションです。会社全体のNitaqatに加え、職種ごとの雇用義務があり、2026年には対象の営業・マーケティング職で60%のサウジ人雇用比率が適用されました。対象人数・給与などの条件を、職務ごとに調べる必要があります。
雇用契約も日本やUAEのひな型をそのまま使えません。試用期間は最長180日、外国人には有期契約、ラマダン中のムスリムには労働時間の短縮など、実際の運営に影響するルールがあります。
採用時の給与だけでなく、住宅・交通、保険、許可、退職時の支払いまで含め、継続できる人員計画をつくります。
01 / OVERVIEW
サウジ人の雇用義務は、会社全体のNitaqatだけでは判断できません。業種・規模による条件に、職種別のサウダイゼーションが重なります。
例えば2026年4月19日から、対象となる営業・マーケティング職では、当該職種の従業員が3名以上いる事業所に60%のサウジ人雇用比率が適用されています。マーケティング職で算入されるサウジ人の最低給与は月5,500SARです。
この60%を全職種共通の比率として使うことはできません。採用予定の職務を先に決め、対象職種と給与条件を調べて人員・費用を見積もります。
雇用契約は、職務、賃金・手当、勤務地、期間などを定め、Qiwaの手続きを通じて整えます。外国人の契約は期間の定めが必要で、就労許可上の職種と実際の業務も合わせます。
試用期間は契約に明記し、最長180日です。古い資料にある90日という数字だけで契約を作らないようにします。祝祭日等の不算入日や、試用中の終了についても現行ルールを確認します。
給与だけで採用費を見積もらず、住宅・交通、医療保険、就労・在留関連の費用など、雇用主が負担する項目まで含めます。
通常の労働時間は1日8時間・週48時間が基本で、ラマダン中のムスリム従業員は1日6時間・週36時間が基準です。交替制などの例外があるため、実際の勤務形態と合わせて設計します。
年次有給休暇は原則21日以上、勤続5年で30日以上になります。営業日数と要員数を決めるときは、祝祭日、休暇、残業の負担も含めます。
契約上の給与・手当と実際の支払いが一致しているか、就労・在留の期限を切らしていないかも日常の管理事項です。採用できれば終わりではなく、事業を続けられる体制を維持する必要があります。
退職時には、未払給与・休暇の精算と、退職時給付、契約終了に伴う補償を分けます。すべてを「退職金」の一言で扱うと計算を誤ります。
退職時給付の基本額は、最終賃金を基に、最初の5年は1年につき半月分、以後は1年につき1か月分です。ただし自己都合退職では勤続期間に応じた減額などがあり、終了理由によって扱いが変わります。
無期契約の月給者については、正当な理由による終了通知は従業員側30日前、雇用主側60日前が基本です。有期契約の途中終了や不当な終了は別の問題となるため、通知期間さえ守れば追加負担がないとは限りません。


02 / COMPARE
| 項目 | 主な基準 | 人員・費用計画への影響 |
|---|---|---|
| サウジ人雇用 | Nitaqatと職種別ルールを併せて適用 | 外国人だけの体制を先に決めない |
| 試用期間 | 契約に明記し最長180日 | 旧90日ルールのひな型をそのまま使わない |
| 労働時間 | 原則1日8時間・週48時間 | 交替制・残業・休日を含む要員計画が必要 |
| ラマダン | ムスリムは1日6時間・週36時間が基準 | 同じ人数でも対応可能時間が変わる |
| 年次休暇 | 原則21日以上、勤続5年で30日以上 | 代替要員と引継ぎを織り込む |
| 終了時 | 給与等の精算、退職時給付、終了補償は別 | 勤続年数だけで総支払額は決まらない |
03 / CHECKLIST
制度の最新情報や申請条件は、以下の公式窓口で調べられます。参照日:2026年9月26日。

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